ズブの素人の管理人がレンタルサーバーにConoHa WINGを選んだ理由 Colorful Boxとの比較で最終決定

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当サイトではレンタルサーバーとしてConoHa WING(コノハウィング)を使用しています。

 

今回は初心者である私が初めて契約するレンタルサーバーとして、ConoHa WINGを選ぶ事にした経緯とその理由についてまとめます。

1.候補を絞る際に考えたこと

(1)余程の事態にならない限り、サーバーの乗り換えはしたくない

Webや本で情報収集している中で感じたのは、サーバーの乗り換えは初心者にはハードルが高い、ということでした。

ですので、
1)運営面である程度安心できる
2)将来的にスペックの拡張必要になっても柔軟に対応できる
というのが、とりあえずの条件となります。

以上から費用は圧縮できるに越した事はありませんが、運営面で不安が残る激安や無料のレンタルサーバーは避ける事にしました。

知識や技術があれば激安サーバーや無料のサーバーでも対応できるのかもしれませんが、私には不可能と判断しました。

(2)料金

という事で次は具体的な予算を考えます。

安かろう悪かろうは避けるとしても、正直、続けられるかどうかもわからないブログの運営費に高いコストはかけられません。

一方で調べているうちに各社が1000円前後の比較的取っ付きやすい料金設定のプランを用意している事がわかりました。

よって、各社が出している
3)月1000円前後のプラン
を一つの目安とし各社を比較検討する事にしました。

(3)検索すれば情報がある程度出てくる事が望ましい

もう一つ重要なのはトラブルに陥った際の対応です。

私の経験上、PCやスマートフォンを始めとするIT関係の知識に関しては、本を読むよりもインターネット検索をかける方が早く解決すると考えています。

ですので、
4)ある程度先行して使用されている方が存在するレンタルサーバー
というのが判断要素の一つに加わります。

レンタルサーバーのサポート体制の方が重要では?

電話サポートやメールサポートの有無も重要な判断材料の一つになると思います。

ただ、私自身はどうかというと、
「自身の知識が無い為、そもそも起きている現象の説明が出来なかったり、相手の言ってることがわからないだろうな。」
と考えていました。

なのでサポート体制が充実しているかどうかというのは(ある方が良いのは間違いないと思いながらも)、そこまで重要視していませんでした。

ただ、結果的に無料や激安サーバーを避ける事になった為、結果的にサポート体制が全く整っていないサービスは候補に残りませんでした。

検索をかけてトライ&エラーの繰り返し・・・もインターネット上に情報がないとできないですからね。

(4)機能や特徴、スペック

ここまでくればそもそも候補が絞られてきていますので、あとは各社の料金と機能・スペックのバランスです。

5)機能・スペック

2.ConoHa WINGとColorful Boxの2択に

1)~5)の条件から最終的にConoHa WINGとColorful Box(カラフルボックス)の二つに絞りました。

(1)惜しくも枠のXSERVERとmixhost

ConoHa WING、Colorful Box以外にも下記の2社を検討しました。

・XSERVER
×初期費用3000円が必要
×月額料金が若干高い(12か月契約で税抜き1000円/月)
×バックアップデータの提供が有料
×ConoHa、Colorful Boxよりも遅い(という情報が多い)
◎サーバーの安定性、稼働実績
〇サポートが365日24時間対応
 
・mixhost(Colorful Boxとほぼ同じサービス内容)
×Colorful BoxのBOX1に相当するプランが無い
◎同一スペックのプランならColorful Boxより安い
〇Colorful Boxよりも運用歴が長い(XSERVERよりは短い)

多少の費用に目を瞑って、サーバーの安定性とサポートの手厚さを取るならXSERVERという選択肢は大いにアリだと思います。
使用者も多いので、インターネット上にトラブル事例もたくさん出てきますし。

mixhostはサービス内容がColorful Boxに似通っており甲乙つけがたいのですが、初心者が選ぶのであれば安価なBOX1という選択肢があるColorful Boxかな、と考えました。
逆に他社サーバーから移管するような方は同一スペックでより安価なmixhostが選択肢になると思います。

(2)ConoHa WINGとColorful Boxを比較

ここで2社の安価なプランを比較してみます。
(2020年2月11日時点の情報。両社HPより抜粋)
→ConoHa WING転送容量4.5TB/月へ増加(2020年2月19日)

 Conoha WINGColorful Box
ベーシックリザーブドプラン
(リザーブド1GB) 
BOX1BOX2
 契約期間
(月)
通常
プラン
WINGパック通常
プラン
WINGパック
料金
(月)
32円/時
※1ヶ月最大
1200円
1100円2.5円/時
※1ヶ月最大
1500円
1400円

680円

1240円
61000円1300円640円1160円
12900円1200円580円1060円
24850円1150円540円980円
36800円1100円480円880円
初期費用無料3ヶ月以上は無料
最低利用期間無し3ヶ月無し3ヶ月記載なし
(実質1ヶ月)
SSD250GB100GB300GB
転送目安(月)3TB4.5TB(2020年2月19日増量)1TB3TB
WebサーバーApache + NGINXLiteSpeed
メモリ1GB1GB4GB
vCPU2コア14
サポート電話、チャット
(平日10時~18時)

 

メールフォーム
(平日10時~18時 受付のみ24時間)

チャット
メールサポート
(平日9時30分~17時30分)

Colorful BoxのはシンプルにBOX1かBOX2のどちらかですが、ConoHa WINGのプランは少し複雑になっています。

A)通常プラン
SSD容量や転送目安に応じてベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類のプランが存在し、時間単位で課金されます。
契約期間による割引はありませんが、解約時も時間単位の清算となる為、無駄がありません。

B)WINGパック
3ヶ月以上の長期契約を前提とした割引プランです。
ただし、契約期間分の料金を一括で支払う必要があります。
こちらもサーバーのスペックにより、ベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類のプランが存在し、契約期間によって価格が変動します。
通常プランよりも割安ですが、契約満了前に解約しても払い戻しはありません。
またWINGパックの特典として、独自ドメインを1個無料で取得・使用することができます。
ドメインの更新費用はWINGパックを契約している限り永年無料です。

C)リザーブドプラン
CPU・メモリなどのリソースを契約毎に割り当てるプランです。
同じサーバー内の他のユーザーの状況に影響を受けることなく、常に安定した環境を保つことができます。
割り当てられるスペックにより、ベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類が選べる点は共通しており、更に時間課金の通常プランと長期契約割引のWINGパックのどちらかを選択する形になります。

メモ

ConoHa WINGの料金を他社サービスと比較する際、この複雑な料金プランのせいで適切なプランでの比較が為されず、不利とされているケースが散見されます。

必ず公式HPで最新の情報を確認するようにして下さい。

(3)具体的なケースを想定し費用を比較

ここで具体的なプランを想定し、比較することにします。

なお、
ConoHa WINGを選ぶ場合:ベーシックのWINGパック
Colorful Boxを選ぶ場合: BOX1
とし、必要があれば将来的に上位のプランへ移行する(まず無いと思いますが・・・)事とします。

この場合、Colorful Boxの方が費用を抑えることができます。
(差額は320円/月、年間だと3840円)

ただし、BOX2プランに移行した時点で費用が逆転します。
(差額は160円/月、年間だと1920円)

一方でドメイン費用については、ConoHa WINGを選んだ方が有利です。
.comドメインの場合、年間1300円程度(ドメイン業者により異なる)必要になります。

という事で、費用としては差し引き年間3540円(295円/月)程度Colorful Boxが有利となります。

やはり、この部分は小さく始められるColorful Boxの方に分があると言えるでしょう。

3.機能を比較

正直言って両社とも必要な機能は揃っており、劇的に劣る部分があるとは思えません。

セキュリティ面でもそれぞれケアされていますし、WordPressのインストールも簡単に行う事ができます。

ただ、そんな中でもコレは良いと思った機能があったので紹介したいと思います。

(1)Colorful Boxの地域別バックアップ

引用元:Colorful Box HP
URL: https://www.colorfulbox.jp/

データ保存先とバックアップ先をそれぞれ離れた地域に確約できるというのは、素晴らしいサービスだと思います。

これなら自然災害で被害を被っても何とかなりそうな気がしますね。

(2)ConoHa WINGのサーバーマイグレーション

サーバーマイグレーションというのは、利用しているサーバーが混雑している場合に限り、収容数の少ないサーバーへ移行することが出来る、という機能です。

通常であれば、違うサーバーに移るというのはプランを変更するか、レンタルサーバーそのものを乗り換えるしかないと思うのですが、プランを変更することなく別サーバーに引っ越し可能というのはすごいですね。

しかも、Web上の管理画面から簡単に実施できます。

(3)ConoHa Wingのコントロールパネル

ConoHa WINGの場合、サーバーや初期ドメイン、アプリケーションのインストール、メールアドレスの追加、SSLの設定等、サーバー運営に必要なすべての機能をコントロールパネルから操作することが可能です。
※独自ドメインもこちらでまとめて管理できます。

これが、非常に見やすくてわかりやすいです。

シンプルで見やすく操作しやすいコントロールパネル


Colorful Boxも「cPanel」を採用しており、使い勝手は悪くなさそうなのですが、使いづらいというコメントもチラホラ・・・。

また出来る事が多すぎて、素人の私にはかえって使いにくそうな印象を受けました。

(4)ConoHa Wingのサービス品質保証(SLA)

ConoHa Wingでは品質保証値をサーバーの月間稼働率99.99%以上とするサービス品質保証(SLA)を導入しています。

これは、サーバーの月間稼働率が品質保証値を下回った場合はその月間稼働率に応じ、10%もしくは30%のサービス利用権を付与するというものです。

要するに月料金を10%か30%割り引くという事ですね。

もちろんこの手の制度のお約束で、
①自動的に適用されるのではなく申請が必要
②利用者側で障害発生時刻やその継続時間を証明しなければならない
と、実際に利用するのは多少手間がかかりそうですが、こういった制度を設け明文化しているのは、やはり素晴らしいと思います。

一方でColorful Boxは月間稼働率が非公開となっており、安定性に対する不安は払拭できません。

もちろん、ConoHa WINGもサービス開始から1年半程度しか経っておらず、XSERVERのように長期間の安定稼働実績があるわけではありません。

そういう意味では両者とも差が無いと言えます。

しかし、こういった制度を設ける事で利用者の不安を取り除こうという姿勢が伺える点は素直に称賛したいですね。

(5)運営会社

機能とは少し違いますが、サーバーの安定性に関わる要素として運営会社の会社としての信用力や企業体力といった部分も判断要素の一つになるかと思います。

そういう意味では、東証一部上場企業であるGMOインターネット株式会社が運営するConoHa WINGに軍配が上がるのではないでしょうか。

もちろん、東証一部上場企業だからと言って必ずしも安心という訳ではありませんが・・・。

4.結論

以上から、私としては費用面ではColorfulBoxが、機能面ではConoHa WINGが有利と考えました。

特に機能面においてConoHa WINGがより望ましいと考えたことと、費用面の差がそれほど大きくない事から、ConoHa WINGを選択しました。

私の場合はこのような判断となりましたが、より費用を重視される懸命な方であればColorful Boxを選ぶのが正解です。

正直言って転送目安3TBというのは初心者にはオバースペックでしょうし、より安価なBOX1プランから小さく開始できるのは初心者に優しい仕組みです。

    

まとめ

如何だったでしょうか。

当サイトでは結果的にConoHa WINGを利用する事になりましたが、費用をミニマイズするのであればColorful Boxも有力な選択肢となります。

今回取り上げた2つのサービスであればどちらを選んだとしても損は無いと思いますので、ご自身の好みで決めてしまって大丈夫ですよ。

ではまた。

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