今回は私がトライオートFXで行っているCAD/JPY(カナダドル/日本円)の設定を公開します。
ビルダー機能を使って自動取引
コアレンジャーやスワップなどの自動売買セレクトではなく、ビルダー機能を使ってオリジナルの設定を作り、それを稼働させています。
(1)設定
現在の設定は下記の通りです。
買い注文 | 売り注文 | 備考 | |
通貨ペア | CAD/JPY | CAD/JPY | |
レンジ幅 | 1000pips | – | |
本数 | 100本 | – | 注文本数 |
数量 | 1000 | 1回あたりの取引通貨量 | |
スタート価格 | 86.5円 | – | レンジの上限価格 |
利益幅 | 60pips | – | 利確幅と同義 |
損切 | なし | – | |
フォロー値 | なし | – | |
カウンター値 | -60pips | – | カウンター値は固定 |
(2)設定の意図
レンジ幅が1000pipsとそこまで広くありませんが、これは、
・買いのみなので、上抜けしても含み損は残らない
・注文間隔を狭め決済回数を増やしたい
のが理由です。
もし、下抜けしそうな場合は含み損と証拠金維持率を鑑みながら、別途レンジ下に追加注文を行う予定です。
上抜けした場合は、恐らく注文停止し、戻って来るまで待機でしょうね。
数量を1000通貨としたのは、注文本数を増やすためです。
トライオートFXの場合、数量が大きいと取引手数料が軽減されますが、私の場合はそこまでの資金力が無いので最小単位で注文本数を増やす事を優先しています。
レンジ幅は過去のチャートと現在のレートから決定しました。
利益幅は70~80pipsが最適というデータがあるようですが、決済回数が少ないのは寂しいので少し狭めの60pipsとしています。
売り注文を行わない理由
買い注文のみで売り注文は行っていません。
(1)マイナススワップが怖い
CAD/JPYは比較的スワップが大きいペアです。
昨年の実績を見ると、1000通貨単位の取引なのにもかかわらず、利益の10%弱がスワップポイントによるものです。
これは買い方向では非常に有難い反面、売り方向のマイナススワップも無視できません。
従って、売り方向の注文は行わず買い方向のみでの運用としています。
ハーフ&ハーフという手もありますが、やはりマイナススワップが怖い為、上抜けした場合レンジ内に戻って来るまで注文停止、と割り切る事にしました。
(2)資金効率は重要視していない
両建てやハーフ&ハーフを採用する理由として”資金効率を上げる為”という文言が散見されます。
それはそれで一理あると思いますが、私個人はあまり資金効率という要素を重要視していません。
というのも、資金効率は証拠金をいくら積んでおくかによって簡単にコントロールできてしまうからです。
私としては、ある程度放置したいのもあって資金効率が悪くなったとしても、証拠金を多めに積みロスカットのリスクを下げる事を優先しています。
公式トライオート FX
※裁量取引の場合はスワップポイントやスプレッドの面で他社が有利です。
裁量取引の場合は、取引画面が使いやすく穴が無い
公式DMM FX
証拠金の考え方
ロスカットラインをいくらに想定するかによって変わってきますが、私の場合は
①リーマンショック後に最も円高だったレート
②過去最も円高が進んだレート
を参考に考えています。
CAD/JPYの場合、リーマンショック後に70円/加ドル弱(①)、90年代に60円/加ドル弱(②)まで円高が進んでいます。
流石に1日、2日で60円/加ドルを切るような円高にはならないと思いますので、70円/加ドルをロスカットラインに設定し、70円/加ドルに近付くような場合は追加証拠金を投入する事にしました。
そうしますと、全ポジションを持ったまま70円/加ドルまで円高が進んでもロスカットされない為には約150万円が必要になります。
(計算が間違っている可能性もあります。必ずご自身で確認をお願いします。)
実際には70円/加ドルまで円高が進むとしても一瞬で5円、10円動くようなことは無く、それなりに時間が必要でしょうし証拠金を投入する時間はあると思いますので、150万円を常に証拠金として積んでおく必要はないかも知れません。
あるいはもっとリスクを抑える為に、60円/加ドルをロスカットラインとして設定する方もいらっしゃると思います。
一方で、2~3円であれば1日、2日で動く可能性は無いとは言い切れません。
このあたりの匙加減は皆さん各々の考えがあると思いますので、ご自身で決めた金額を用意して下さい。
ただし、そもそもFXはリスクが高い金融商品である事を忘れずに
設定内容以前に、FXは株や債券に比べリスクの高い金融商品であることを忘れてないで下さい。
株や債券は価値が0円となる可能性はありますが、購入時に支払った金額以上の損失は発生しません。
一方、FXは時と場合によって証拠金以上の損失が発生するケースがあります。
またリピート系FXでは、その性質上
・複数のトラップを仕掛ける必要がある
・最低取引単位が1000通貨以上(トライオートFXの場合)である
・確定利益が出る前に含み損が(確定利益以上に)増える
ことから、ある程度まとまった金額の証拠金を用意できないと、レバレッジが高くなってしまい非常にリスキーな取引になってしまいます。
確かに、トラップ本数を減らす事やレンジ設定を狭くすることでリスクを抑える事は不可能ではありません。
しかし、トラップ本数が少なすぎると裁量取引と変わらない状態になってしまいますし、レンジ設定が狭いとすぐにレンジを外れてしまい決済自体が発生しなくなってしまいます。
そもそも、証拠金が少ないという事は強制ロスカットラインまで余裕が無い事を意味します。
事前によく検討されることをオススメします。
まとめ
如何だったでしょうか。
今回はトライオートFXで私が行っているCAD/JPYの取引設定についてまとめました。
かなり保守的な設定にしていますが、そもそもFX取引は証拠金の額によって非常にリスクの高い取引になりますので、くれぐれも良く検討して下さい。
ではまた。
こちらもあわせてどうぞ。