相変わらずボラティリティが高く、スプレッド拡大が続くFX。
今回は各社がこの状況に対しどのような対応を取っているのか調べてみました。
※口座を持っていない会社も多いので、ログインせずに確認できるプレスリリースやお知らせを確認していきます。
1.リピート系FX各社の対応
(1)トラリピ(マネースクエア)
トラリピではお知らせ欄で注意喚起を行っています。
※一部抜粋
・流動性低下に伴い、スプレッドが急激に拡大する可能性がございます。
引用元:【再掲】新型コロナウイルス感染拡大に伴う相場変動に関する注意喚起のお知らせ(続報)
・為替相場の変動に伴い、当社が提供するスワップにつきましても、受払いが逆転する、あるいはスワップの額が大きく変動する可能性がございます。
・外国為替市場が急変し、当社カバー先金融機関からの流動性供給が十分ではなくなる場合、一部取扱通貨ペアにおいて注文受付を停止させていただく可能性がございます。
URL:https://www.m2j.co.jp/notice/1555/contents
スプレッドの拡大について(形式的にではありますが)アナウンスしています。
最初のアナウンスが3月6日。
その後続報という形で、内容を追加しつつ13日と19日にもアナウンスを行っています。
(2)トライオートFX(インヴァスト証券)
トライオートFXもお知らせで注意喚起を行っています。
そちらを確認すると、まず3月9日に
※一部抜粋
引用元:新型コロナウィルスの影響に伴う相場急変に関する注意喚起のお知らせ
相場急変時のリスクについて
・市場レートが一時的、または長時間に亘り非表示となる場合があります。
・スプレッドやスワップポイントが大幅に変動・拡大する場合があります。
URL:https://www.invast.jp/information/2020/03/09-3465.html
といった形式的なアナウンスがあり、
※一部抜粋
引用元:【重要】トライオートFX 新型コロナウイルスの影響に伴う原則固定スプレッド適用外について
2020年3年13日(金)より、全通貨ペアの原則固定スプレッドを適用対象外とさせていただきます。
■対象サービス
トライオートFX
■対象通貨ペア
取扱全通貨ペア
■原則固定スプレッド適用対象外日時
2020年3年13日(金)~ 未定
※通常、原則固定スプレッド(例外あり)は各営業日午前9時~翌午前5時の時間帯で提供しております。
URL: https://www.invast.jp/information/2020/03/13-3467.html
3月13日には原則固定スプレッド適用対象外との残念なお知らせ。
公式発表では適用対象外開始は3月13日からとなっています。
(3)ループイフダン(アイネット証券)
特にそれらしきお知らせなし。
ログインせずに確認できるお知らせには、該当するような記述は確認できませんでした。
お知らせに出ている情報自体が少ないので、ひょっとするとログイン後に確認できるのかも知れません。
(4)トラッキングトレード(FXブロードネット)
トラッキングトレードは新着情報にアナウンスがあります。
※一部抜粋
引用元:2020/2/28【重要】新型コロナウイルスの影響による相場変動についてのご注意事項
2020年2月28日(金)から3月4日(水)午前8時まで全通貨ペアの原則固定スプレッドを適用対象外といたします。
URL:https://www.fxbroadnet.com/news_temp.jsp?id=701
というアナウンスがあり、その後16日には下記の通り「当分の間」に延期。
※一部抜粋
引用元:2020/3/16【重要】相場急変の注意事項および原則固定スプレッドの一時休止のお知らせ
2020年2月28日(金)〜当分の間(未定)は、全通貨ペアの原則固定スプレッドを適用対象外といたします。
URL:https://www.fxbroadnet.com/news_temp.jsp?id=705
(5)連続予約注文(マネーパートナーズ)
約定力の高さを謳うマネースクエアはどうでしょうか。
重要なお知らせより一部抜粋
引用元:広告表示スプレッドの適用停止について
つきましては、本日より当分の間、すべての通貨ペアについて、広告表示しているスプレッドの適用を停止いたします。
ただし、市場の動向に応じ、今後も広告表示スプレッドで提示する努力は続けます。
URL:https://www.moneypartners.co.jp/news/important/2020/1199496_3951.html
やはりスプレッドが拡大するというアナウンス。
ただ、広告表示スプレッドで提示する努力は続けるとの記載が。
この辺りは心強いメッセージですね。
もちろん実際にどうかはわかりませんが・・・
(6)原則固定スプレッドを保つのは難しい
トライオートFXとトラッキングトレードは原則固定スプレッド制を採用していますが、コロナウィルスの影響によりそれが難しくなったようです。
ただ、トラッキングトレードは2月28日に取りやめ、トライオートFXは3月13日に取りやめと公式発表の日付には差が出ました。
早めの発表を潔良いと捉えるか、早々に諦めたと捉えるかは人それぞれだと思いますが。
一方で、変動制を採用しているのがトラリピとループイフダン。
この二つは元々スプレッドが変動制であるため、上記の2社に比べればスプレッドの変動幅自体は大きくなるものの、変動している事には変わりないという状況なのでしょうか。
特にループイフダンはコロナに関するアナウンスが一切無い(ログイン前の画面では)という思い切りぶりです。
そして、少し毛色が違うのが連続予約注文のマネーパートナーズ。
広告表示スプレッドで提示する努力は続ける、という普段約定力を謳っているプライドを感じさせるコメント。
言うだけなら誰でもできると思うのか、その姿勢が素晴らしいと思うのかは人それぞれですが。
2.裁量取引FX各社も軒並み原則固定スプレッドを停止
通常の裁量取引FXも多くの会社が原則固定スプレッドを停止しています。
※以下の引用は全て一部抜粋
・DMM FX
今後もスプレッドが急拡大する状況が継続する可能性が高いと想定されますので、3月13日(金)18時00分から当面の間、【DMM FX】の全20通貨ペアにおいて、原則固定スプレッドの適用対象外とさせていただくことにいたしました。
引用元:【再掲・追記事項あり】新型コロナウイルスの影響による相場変動における注意事項について
URL:https://fx.dmm.com/info/20200228203917/
・ヒロセ通商 LION FX
今後もこのような状況が続くことを鑑み、LION FXのすべての通貨ペアにおいて、原則固定のスプレッドでのレート提示を一時的に停止いたします。
引用元:【重要】相場急変動にご注意ください
URL:https://hirose-fx.co.jp/index.php?aid=He_HeView&page=132940&pageIndex=0
・GMOクリック証券 FXネオ
つきましては、下記期間において原則固定スプレッドの適用対象外とさせていただきますので、ご了承ください。
引用元:GMOクリック証券 FXネオ HP
■原則固定スプレッドの適用対象外期間 2020年3月12日(木)~ 未定
■対象銘柄 FXネオ全銘柄
URL:https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/
・SBI証券
こうした状況に鑑み、3/13(金)から当面の間、全通貨ペアにおきまして、原則固定スプレッドの適用を一時休止させていただきます。
引用元:FX 原則固定スプレッドの一時休止について
ただし、マーケット状況を注視しながら、可能な限り広告表示スプレッドを提示するよう努めてまいります。
URL:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=none&dir=info&file=home_info200313_01.html
・セントラル短資FX
新型コロナウィルスの感染拡大につれて、為替相場が大きく変動していることから、本日から当面、すべての通貨ペアについて、広告表示しているスプレッドの適用を取りやめます。
引用元:【重要】スプレッド広告表示値の適用停止について
ただし、市場の動向に応じ、極力広告表示値で提示する努力は続けます。
URL:https://www.central-tanshifx.com/newsrelease/2020/0312-01.html
・YJFX!
つきましては、下記期間において原則固定スプレッドの適用対象外とさせていただきますので、ご了承ください。
引用元:YJFX スプレッド
■原則固定スプレッドの適用対象外期間 2020年3月10日(火)~ 未定
■対象通貨ペア 外貨ex全通貨ペア
URL:https://www.yjfx.jp/gaikaex/spread/
こうして並べてみると「広告表示に近づける努力をする」と書いてある場合と書いてない場合がありますね。
書いてあっても実効性があるのかどうかは確認しようもありませんが・・・
まとめ
残念ながら今回のような相場急変時にはスプレッドが拡大し、投資家の取引コスト負担が増えてしまいます。
またコスト負担増だけならまだしも、約定が滑って思わぬ損失を被る可能性も高くなります。
FXに関する不都合な真実の1つですね。
FXリスクの高い金融商品です。
危険性を認識した上で余裕資金の範囲で行いましょう。
ではまた。