カナダグースジャスパーは高いけど10年は着れる 実使用レビュー

レビュー・体験談
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私が持っている唯一のダウンがカナダグースのジャスパーです。

今年で購入から10年目となりますが、10年も経つと

・どのくらい劣化しているのか?
・まだ実用に耐えうるのか?

気になりますよね。
結構いいお値段がしますし。

実物の写真を交え劣化具合を見ていきたいと思いまが、先に結論。

実用上全く問題ありません。
長持ちしますよ!

1.使用状況その他

まず最初に使用状況等の説明をします。

購入日:
2011年11月(ひょっとすると12月かも・・・)

購入金額:
定価(確か税込み7万円くらいじゃなかったかと・・・)

使用頻度:
低い。
休日もしくは平日の夜間外出時にのみ使用。(通勤時は使用していない。)
1年のうち冬季のみの使用。
別の薄手のアウターも所持しており、外気温が高い場合はそちらを使用。

使用状況:
道具は使ってナンボとの考えから無頓着に使用している。
小まめな手入れなどはしていない。
洗車時や雪かきなどの際も普通に使用。
クリーニングに出したのは僅かに2回のみ。
冬季以外は自宅クローゼットに吊るしで保管。
※フードのファーについては取り外した状態で使用。

使用地域:
2016‐2017シーズンまでは仙台
2017-2018シーズン以降は東京近郊
毎年、年末年始の一週間前後は然る東北地方の雪国で高頻度に使用。
(実家に帰省の為。)

クリーニングに2回しか出してないとか、ダメダメですね(笑)
正直、雑に扱ってます。

2.現在の状態

全体

全体はこんな感じ。
(ファーは外しっぱなしです。邪魔なので。)
カメラマンの腕が悪いんで、アレですけどぱっと見はそこまでヘタってないように思います。
ダウンの張り(ボリューム)は流石に多少落ちてる気はしますけど。

ファスナー部分

ファスナー部分はこんな感じで、まだ大丈夫ですね。
ただ、ファスナーの上げ下げはスムーズなのですが、ファスナーを結合させる為に対面の金具にはめ込むアクションは渋くなってます。
5-56でも使ってみるべきか・・・

留め具のボタンも全く問題ありません。
縫製のほつれも見られないですね。

目立って劣化してるのはこの部分です。
縫い目を中心に、表面生地が白っぽく変色しているのがわかると思います。

ただ、色が白くなっているだけで実用には影響ありません。
また、普通に来ている分には見えにくい場所でもあります。

擦れて白く変色(いわゆる白化)はカナダグースの生地でよく見られる劣化のようです。
クリーニング屋さんも仰ってました。

袖口

袖口付近も白く変色してます。
使用には影響ありません。
見た目の問題ですね。

腕部分外側

腕部分の外側です。
こちらは縫い目の変色はまだありません。
(擦れる頻度が低いからだと思われます。)

袖口

一番劣化が激しそうな袖口のニットリブですが、まだ十分な伸縮性を保っており、手首にフィットしてくれてます。
伸びきってしまうんじゃないかと危惧してたんですが、まだ問題なく使用できてます。

3.ダウンの抜け具合は?

防寒性に影響が出るほどダウンが抜けている訳ではありませんが、抜けそのものは発生しています。
縫製部分から抜けてきているのは間違いないです。
ただ今現在抜けているのはかなり小さいダウン(ダウンの欠片)ばかりで、羽の形をした大きいダウンが抜けるまでには至っていません。

5年目くらいからですかね。
ダウンが抜け始めたのがわかるようになったのは。
最近はアウターを脱ぐと細かいダウンが服についてたりしますので、かなり抜けているんだと思います。

4.防寒性能の変化は?

厳密には落ちているんでしょうけども、今の所あまり落ちた印象はありません。

ただ、実家が位置しているのは雪国とはいえ、外気温がマイナス二桁になるのはシーズンに数える程しかありませんし、そもそも最低気温を記録するような時間帯は家で寝ている訳で・・・。

もともとのスペックが高すぎるので、防寒性能が劣化してもわからないのかも知れません。

なので、防寒性能が落ちたと感じた場面は今の所ありません。

逆に東京だと完全にオーバースペックで暑すぎます。
都内に電車で行ったりなんかしたら逆に汗かいちゃいますよね。

北海道くらいになると違うのかも知れませんが・・・


ーー追記(2021年1月)ーー
そう思っていたんですが、コロナで状況が変わりました。
電車が窓を開けて走行するようになったので、2021年の1月時点ではダウンを着ていても「暑すぎる」事は無いですね。

5.買ってみて残念だった点

正直、深刻なマイナスポイントはあまりないんですが、しいて挙げるとすれば、
・白化(人によっては気になるかも)
・他人と被る(都内だとよく見かけます)
・着たまま車の運転がしにくい(厚みとフードが邪魔で後方確認がし辛い場面がある)
・クリーニング代が高い
ぐらいですかね。

個人的にはネックは最後のクリーニング代だけです。
他はあまり問題になりません。

もっとも、私の場合はクリーニングに出せてない(仕事が忙しくて出せなかったんです)のであまり問題になりませんでしたが、毎年クリーニングに出すとなると5000円超(下手するとさらに送料)が10回ですから、恐ろしい・・・

他のダウンが買えちゃいますねぇ。

6.買ってみてよかった点

①真冬の雪国や仙台でも暖かい
そうでないと困ります(笑)
東京で使うには暑すぎるくらいです。

②縫製がしっかりしている
10年経ってもほつれて来ないのは良いと思います。

③細部の機能が実用的
風が侵入してこない袖口のリブ、フード部分まであるファスナー、ポケットの処理、手袋でも開け閉めできるボタン等々、細部の設計が実用的です。
フードなんかは目の下までファスナーで閉められるので、とても便利ですよ。
良く考えて作られてます。
逆に、非降雪地帯では過剰ですね。

④汚れにくい生地
擦れると変色するという弱点はありますが、汚れが付きにくく使いやすいです。
雨だと厳しいですが、ベタ雪でもない限り雪が付着しても生地は濡れにくいです。

7.買って良かった?

私自身は間違いなく買ってよかったです。
それは間違いない。

安くない買い物でしたが10シーズン問題なく着れて、十分暖かい。
フードの設計も秀逸で、袖口やポケットの処理も十分。
ネックはクリーニング代だけ。

しかし、今また買うかと問われると・・・難しい。
理由は価格です。

税込み12万6千5百円(公式サイト2020年2月5日時点)ですよ。

日銀が毎年2%のインフレ目標達成できないとか言ってるのにこのインフレっぷりは・・・

この値段だと流石にこの使用頻度では買わない(というか買えない)気がします。

一方で寒冷地に住んでいて、使用頻度が高い人は検討の余地があるかもしれません。
品物が良いのは間違いないですから。

まとめ

如何だったでしょうか。
10年経っても問題なく使えるカナダグースのジャスパー。
使用頻度が低いという要因はあるにせよ、しっかりした製品なのは間違いありません。

クリーニング代の高さと価格の高さを許容できるのであれば、素晴らしい相棒になってくれますよ。

ではまた。

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