今回は車のお話。
私はスズキのスプラッシュという現在では生産終了となってしまった車に乗っています。
このスプラッシュのタイヤをContiPremiumContact 5(コンチプレミアムコンタクト5、以下CPC5)に変えて約二年半が経過しました。
CPC5の使用感を純正タイヤであるContiPremiumContact 2(コンチプレミアムコンタクト2、以下CPC2)との違いを中心に書いていきたいと思います。
1.タイヤ諸元及び使用環境
まず、諸元のおさらいと使用環境ですが、
タイヤ名: ContiPremiumContact 5
タイヤサイズ:185/60/R15 88H
製造年:2017年
使用車:スズキ スプラッシュ 2011年式(いわゆる2型)
駐車場:屋根なし。舗装あり。
使用道路:概ね高速5割、街中3割、郊外2割
走行距離:15,000~20,000km程度と思われる。
備考:冬季はスタッドレス使用のためCPC5での走行距離が曖昧。交換時は室内保管。
といった感じですね。走行距離CPCだけの走行距離はちょっとわかりません。恐らく15,000km寄りだと思います。
2.CPC2との比較
(1)走行性能
高速でも山道でも、ドライでもウェットでも不安を覚えたことはなく、全く不満は無いです。
しかし、CPC2との違いは、ハッキリ言って良くわかりません。
「性能が変わってない」ではなく「性能が変わってるかもしれないけど私が感じ取る能力が無い」です。
もともとCPC2の時でも不満はなかったので・・・
基本的にビビリでスピードを出さないせいなのか、違いは感じ取れませんでした。
高速での直進安定性は相変わらず非常に高いです。
ただ、CPC2に比べて増したか?と言われても何とも言えません。
もともと直進安定性は非常に高かったですからね。
(2)ブレーキ性能
こちらも不満は全くないです。
が、すみません。
この項目についてもCPC2からの変化を感じ取れませんでした。
幸運にもブレーキ性能が試されるような機会が無かったので・・・
ウェットブレーキ性能も違いが感じ取れません。
そもそもCPC2の時から雨天時に制動距離が長い、と感じたことは無いです。
また、道路の継ぎ目や路面状態などに足を取られるような事も今の所ありません。
ハイドロ性能もブレーキが効かなくなった事が無いのでわかりません。
豪雨の中の走行経験も何度かありますが、CPC2の時もCPC5の時も問題ありませんでした。
(3)燃費・転がり抵抗
今回私が唯一改善を断言できる項目です(笑)。
燃費については、高速走行の場合おおむね5%程度良くなった印象です。
もちろん全くの同一条件ではありませんが、同一行程を満タン方で測って比較するとそんな感じです。
市街地の走行は同一条件で比較できないので何とも言えませんが、車載の平均燃費計の数値は10%前後改善してはいます。
転がり抵抗については、目に見えて減っていると思いますね。
スプラッシュ乗りの方ならわかると思うんですが、スプラッシュは エンブレ?が効きすぎて他車の運転感覚でアクセルoffすると、停止線のかなり前で止まってしまいますよね?
このアクセルoff後の走行距離がCPC5はCPC2に比べ明らかに長いです。
ひょっとすると倍近く進むかもしれません。
この現象が転がり抵抗だけに由来しているとは限りませんが、燃費の向上から考えてもCPC2より転がり抵抗が減っているのは実感できます。
(4)耐摩耗性
この項目はそこまで距離を走っていないので何とも言えませんが、CPC2もCPC5も全然減らないですね。
私の使用環境(総走行距離年間1万km程度)だと摩耗よりもゴムの劣化が確実に先です。
(5)快適性能
CPC2からCPC5に交換した時は明らかにロードノイズは減りました。
ただ、減ったところでうるさいのはうるさい(笑)
タイヤの問題だけでなく車の遮音性に因るところも大きいと思います。
また、CPC2の交換直前は溝は十分残ってましたが、ゴムが劣化してましたのでロードノイズが大きくなっていたかもしれません。
とにかく、CPC5も静かさを期待してはいけないタイヤであることは間違いありません。
乗り心地に関しても、気持ち柔らかくなったような気もしなくもないですが、劇的な変化は感じ取れませんでした。
やはり固い部類のタイヤなんだろうと思います。
スプラッシュそのものが足回り固めのセッティングですけどね。
3.買って良かったか?
基本的に買って良かったと思います。
ただ、今もう一度買うかと言われると、違うタイヤを選びそうな気がします。
というのも、私自身はCPC5は後継モデルが出なかった(別モデルに統合になりサイズが無かった)のでCPC5を購入しましたが、現在ではあまり設計が新しい部類のタイヤではありません。
もちろん必ずしも設計が新しければ良いとは限りませんが、そうはいってもタイヤの世界も技術の進歩が著しいですから、設計の新しいタイヤを試したいという思いは捨てきれません。
特にコンチネンタルのタイヤは値段が高いので、国産メーカーの走行性能に優れたタイヤや、ピレリもしくはミシェランといった海外メーカのタイヤに惹かれてしまいます。
一方でスプラッシュ乗りの場合は、純正タイヤがCPC2であることから、乗り味を極力変えたくないというニーズもあるかと思います。
その場合はCPC2と乗り味はほとんど変わらず、かつ性能が向上した製品であるCPC5というのは、大変有望な選択肢になると思います。
まとめ
如何だったでしょうか。
CPC5は純正タイヤであるCPC2の後継モデル、正常進化版といえます。
走る、曲がる、止まるといった基本性能がしっかりしていて、信頼性の高いモデルです。
スプラッシュの乗り味そのままに、性能の向上を追求するには最適なタイヤだと思います。
ではまた。